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Milestones - Miles Davis

MilestonesMilestones
Miles Davis
CD
1disc
発売日:2001-04-16

曲目リスト
Disc:1
1.Dr. Jeckle
2.Sid's Ahead
3.Two Bass Hit
4.Milestones
5.Billy Boy
6.Straight, No Chaser
7.Two Bass Hit (Alternate Take)
8.Milestones (Alternate Take)
9.Straight, No Chaser (Alternate Take)
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1958年、デイビスはサクソフォン奏者のキャノンボール・アダリーとジョン・コルツレイン、ドラマーのフィリー・ジョウ・ジョーンズ、ベース楽器奏者のポール・シャンバーズとピアニストのレッド・ガーランドと出会った。ジャッキー・マックリーンの「ドクター・ジャッキー」と、ジョン・ルイスとディジー・ジレスパイの「ツー・バス・ヒット」と、セロウニウス・モンクの「ストレート・ノー・チェイサー」などのビーポップとブルース調懐かしい曲が収録されている。アルバムの流れとしては、名作の「マイルストーン」で未来に向けて進んでいき、次にその流れで歴史的な『カインド・オブ・ブルー』がくる。デイヴィスの曲の「シッドズ・アヘッド」はベニー・ゴルソンの「キラー・ジョウ」と「ビリー・ボーイ」の様な、なめらかで美しいリズムだ。ガーランド シャンバーズと、ジョーンズ、そしてアーマド・ジャマールが共演している。このすばらしく再度録音された盤は、「ツー・バス・ヒットでのジョンのふらふらしたリズムと、デイヴィスのしっかりとした歌詞が上手に融合されている。「ストレート・ノー・チェイサー」でコルトレインは、大胆に和声のソロを、アダリーはトラネのスーパーソニック風を受け継いで、シャンバーズはかっこいいソロでまとめてくれる。このアルバムは一流なグループがこの世に出した一流な作品だ
ジャズの新しさを体験させてくれた
初めてマイルストーンを聞いたとき、これまでのコードチェンジを主体としてアドリブを展開するハード・バップとの違いに驚かされ、すごく新鮮に聞こえた。モードという言葉すら知らなかった高校時代のことだ。歯切れのいいテーマの後、ソロに入るとキャノンボールのうねるようなアルト・サックスの音色。マイルスの硬質な音色のトランペットのクールさ、コルトレーンのシーツ・オブ・サウンズの凄み。まさに最強のセクステットによる豪華な演奏である。この後のカインド・オブ・ブルーではドラマーがジミー・コブに変わり、ピアノもレッド・ガーランドからビル・エバンスに変わった。この二つのセクステットは別のメンバーだと考えてよいし、実際雰囲気がずいぶん違う。モード・ジャズの完成に向けて突き進んでいた50年代終わりのマイルスの貴重な記録であり、僕にジャズの新しさを体験させてくれた忘れられないアルバムだ。
アルバム中盤での高速ドライブ感にわくわくしました
 不安な気持ちに駆られる第2曲『Sid’s Ahead』が効いています。好きな曲ではないのですが、赤信号が点滅しているみたいなこの曲が、当アルバムのポイントとなっている気がしました。
 じらすようなテンポの第2曲から、次の『Two Bass Hit』で一転、演奏はトップ・ギアに入ります。この第3曲が実にスピーディーで心地よいテンポに聴こえるのも、じわじわと進んでいく『Sid’s Ahead』とのギャップ、落差が大きいせいもあるでしょう。そして、マイルス・デイヴィスのトランペットとジョン・コルトレーン(もしくは、キャノンボール・アダレイ)のサックスの競演にわくわくさせられる第4曲『Milestones』、レッド・ガーランドのピアノとフィリー・ジョー・ジョーンズのドラムスのめりはりの効いたリズムにごきげんな気分になる第5曲『Billy Boy』と続きます。私にとってはこの二曲が、アルバム最高の聴きものでしたね。すべるように高速道路を走っていく車を運転している、そんな心地よさがあったなあ。わくわくと胸が弾みました。
 1958年の2月4日&3月4日の録音。ニューヨークのコロンビア30番街スタジオにて。
今も色あせることのない名盤『カインド・オブ・ブルー』はこの翌年、1959年3月&4月の録音。
このバンドは史上最強です!
マイルス・デイビスがモード手法を取り入れたアルバム、などという専門的な題目は別にどうでもよく、ただよい演奏のCDが聴きたい、という思いを100%満たしてくれるアルバムです。
今のロックのCDもよく聴いていますが、このCDに匹敵するだけのドラムやベースはほとんどないと思います。
もう50年以上も名盤として語り継がれているというのはそういうことなのだと思います。
録音も音に独特の質感があり、これが50年も前の音楽だなんてしんじられません。
みんななんでパンクとかヒップ・ホップとか聴くんですかね。この時のマイルス・デイビスのほうが100倍もヒップでカッコいいのに・・・
一番のききものは「Two Bass Hit」。しのぎを削るとか、火花を散らすとかいう生半可なもんじゃないです。
マイルスとSAXのキャノンボール、ドラムのプィリージョーが斬れば血が飛ぶような演奏を繰り広げます。
ピアノのレッド・ガーランドが主役をはる「Billy Boy」も凄い。
音の最初から最後までぎりぎりの緊迫感があり、メンバーの最高の演奏を引き出しているのがマイルスのカリスマ性なのだと感じます。
初代リズムセクション時代の最高傑作
リズムセクションにレッド・ガーランドとフィリー・ジョーがいた時期のマイルス・グループの最高の演奏だと思う。とにかくバンド全体のまとまりが見事で、強烈にスイングしているのだ。新しく加入したキャノンボール・アダレイも驚くほど他のメンバーと結束できている。役者も環境もそろっているのだから、当然どの曲も出色の出来。勿論マイルスは『モード』に取りかかったりと更なる探求を進めているし、コルトレーンにしてもまだトレーニング中ではあるが、発展途上での演奏としても十分私たちを魅了する音楽をこの人達はやっていたんだなあ、と感心しきりである。
ちなみに「ビリー・ボーイ」は、管の抜けたピアノトリオによる演奏。なかなか乗っているが、これがガーランドとフィリー・ジョーの参加する最後の作品になる。特にガーランドのそれは、必然だったのかもしれないとも感じさせるほど、このバンドで出来ることは、やり尽くした感じのあるアルバムでもある。
マイルスの一里塚
この頃の典型的なハードバップ。タイトル曲の「Milestones」はテーマ、演奏ともに素晴らしく、既にジャズクラシックにもなっている。(マイルス自身も、長くライブで演奏し続けた。)もちろん、それ以外の「DR.JACKYL」 、「SID'S AHEAD」「Straight No Chaser」など、どの曲をとってもとても良い、駄曲駄演のない好盤である。後にモードジャズの推進という観点でマイルスに大きな影響を与えたビルエバンスはまだ参加していないが、その方がこの作品の雰囲気にはあっている。

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